よくある質問

FAQよくある質問

設置、性能、環境、施工などよくある質問にお応えします。

設置環境(15件)

Q1. キャビネットはどのような環境で使用できますか?

A.
金属製汎用キャビネットCA100、合成樹脂製汎用ボックスCA200 に適合している製品ではその規格で規定している標準使用状態で使用することができます。この標準使用状態以外の環境でのご使用の場合、特殊使用状態です。

【詳細につきましては、金属製汎用キャビネット CA100合成樹脂製汎用 ボックスCA200 4.標準使用状態(2 頁)をご参照ください。】

 

Q2. 屋外用キャビネット選定での注意事項は何ですか?

A.
屋外では雨水の対策、腐食の対策、紫外線の対策を考慮する必要があります。金属製汎用キャビネットCA100、または合成樹脂製汎用ボックスCA200 で規定する屋外要求事項を満たしたものをご使用ください。

【詳細につきましては、金属製汎用キャビネット CA100合成樹脂製汎用 ボックスCA200 4.標準使用状態(2 頁)をご参照ください。】

 

Q3. 屋外にキャビネットを設置する場合、キャビネット内部の熱対策の注意事項は何ですか?

A.
収納される電気・電子機器は、一般的に設置場所の周囲温度が高いと誤動作を生じたり、寿命が短くなる恐れがあります。
直射日光による内部温度上昇を抑制するため、建物北側や遮蔽物の陰及び風通しの良い場所への設置をお勧めします。
直射日光が当たる場合、明度が高い“白”に近い色は、内部温度が上昇し難い傾向にあり、逆に明度が低く“黒”に近い色は内部温度が上昇し易い傾向にあります。外装色が選択可能なら内部の温度上昇を抑えるために明度の高い色をお選びください。
また、内部機器の監視など窓付きや透明ドアのキャビネットを使用する場合は、直射日光の影響により内部温度が上昇する可能性がありますので、内部温度の影響がより少ない場所への取付けをお勧めします。

【詳細につきましては、施工上の注意事項CA-G09 1-8.屋外での日射よるトラブル(4頁)をご参照ください。合わせて関連団体盤用熱関連機器工業会(TECTA)の屋外盤熱計算に関するガイドラインもご参照ください。】

 

Q4. ヒータの近くなど温度の高い場所へキャビネットを設置する時の注意事項は何ですか?

A.
金属製汎用キャビネットCA100、合成樹脂製汎用ボックスCA200 の標準使用状態は周囲温度40℃以下でかつ24 時間の平均値は35℃以下と規定されますので、ヒータから離すなど、この温度以下の場所へ設置してください。

【詳細につきましては、金属製汎用キャビネット CA100合成樹脂製汎用 ボックスCA200 4.標準使用状態(2 頁)をご参照ください。】

 

Q5. 内部機器の発熱により、キャビネット内の温度が上昇しています。有効な対策方法は何ですか?

A.
キャビネットに放熱孔を設けてください。また、内部発熱量によっては自然換気で改善ができない場合がありますので、その際は換気扇、熱交換器、クーラなどを取付けてください。

放熱孔例

 

Q6. 合成樹脂製ボックスの使用温度はどれくらいですか?

A.
合成樹脂製汎用ボックスCA200 では、周囲温度は最高40℃を標準使用状態と定めています。また、耐熱性を表す試験として、ボックスを70℃の環境下に1 時間放置しても異常が発生しないことを定めています。

【詳細につきましては、合成樹脂製汎用ボックスCA200 4.標準使用状態(2頁),7.4 耐熱性(4頁)をご参照ください。】

 

Q7. 冷凍庫内など温度の低い場所へキャビネットを設置する時の注意事項は何ですか?

A.
金属製汎用キャビネットCA100、合成樹脂製汎用ボックスCA200 の標準使用状態は一般環境を想定しており、屋内は-5℃、屋外は-25℃としておりますが、冷凍庫内での使用は長時間となることから注意が必要です。合成樹脂製ボックスを常時低温状態で使用する場合は、外力が作用しないように設置するなど施工場所を考慮してください。また内部機器の動作条件をご確認の上、盤用ヒータなどで対策してください。

【詳細につきましては、金属製汎用キャビネット CA100合成樹脂製汎用 ボックスCA200 4.標準使用状態(2頁)をご参照ください。】

 

Q8. 塩害地域でキャビネットを使用できますか?

A.
耐塩仕様、重耐塩仕様の金属製キャビネットまたは合成樹脂製ボックスをご使用ください。定期的なメンテナンスが錆の防止、長寿命につながります。

【その他留意点につきましては、施工上の注意事項CA-G09 1-3.塩害地域への設置によるトラブル(2頁)をご参照ください。】

 

Q9. 腐食ガスの雰囲気の場所へキャビネットを設置する時の注意事項は何ですか?

A.
ガスの種類との相性や濃度などにより差はありますが、製品へ影響を及ぼすものがあります。耐酸仕様・耐アルカリ仕様の金属製キャビネットをご使用ください。
また、合成樹脂製ボックスは腐食ガスに侵される場合がありますので、ガスの性能を確認した上で、ご使用ください。

【その他留意点につきましては、設置環境から選ぶ盤の塗装性能プラスチック材料CA-G06 をご参照ください。】

 

Q10. 工場など油の掛かるおそれのある場所へ合成樹脂製ボックスを設置する時の注意事項は何ですか?

A.
合成樹脂製ボックスに油が掛かった場合、強度が落ちて割れ易くなることがあります。油の掛からない場所へ設置するか、耐油性のある合成樹脂製ボックスをご使用ください。なお事前に性能確認の実施をお勧めします。

【詳細につきましては、プラスチック材料CA-G06 をご参照ください。】
【その他留意点につきましては、施工上の注意事項CA-G09 1-13.油類がかかる場所への合成樹脂製ボックス設置によるトラブル(9頁)をご参照ください。】

 

Q11. 食品工場で使用できるキャビネットの注意事項は何ですか?

A.
食品工場の設置場所によっては、塗装されたキャビネットの塗装片が剥がれて食品に混入する恐れや、細菌の発生を防止するためにキャビネットへ水をかけて洗浄されることがあります。
防水性能が高い、塗装の無いステンレス製キャビネット(ミラー仕上げ)や合成樹脂製ボックスをお勧めします。

 

Q12. 高湿場所へ設置する場合の注意事項は何ですか?

A.
高湿場所でのご使用は一般環境に比べて錆が発生しやすいため、金属製キャビネットの耐塩仕様・重耐塩仕様または合成樹脂製ボックスをご使用ください。
また、高湿度で暖かい空気が内部に流入し、機器・内側壁面に結露(夏型結露)が生じる場合は内部機器に悪影響を及ぼすことがありますので、キャビネット内を密閉させ、防湿対策品(除湿器など)の使用をお勧めします。

【その他留意点につきましては、施工上の注意事項CA-G09 1-14.湿度が高い場所への設置によるトラブル(9頁)をご参照ください。】

 

Q13. キャビネット内に結露が発生しています。有効な対策方法は何ですか?

A.
<冬型結露の場合>
外気温の急低下による盤内壁面の結露には、急激な温度変化を抑制するため、換気扇を設けてください。なお、換気扇だけで温度変化に追従できない時は、盤用ヒータを用いて露点を上げて温度変化の抑制をおこなってください。
<夏型結露の場合>
高湿度な環境で暖かい空気が盤内に流入しておこる機器・盤壁面への結露には、暖かい空気が流入しないようにキャビネット内を密閉させ、防湿対策品(除湿器など)を使用してください。

【その他留意点につきましては、施工上の注意事項CA-G09 4-15.屋外用 キャビネットの結露によるトラブル(24頁)をご参照ください。】

盤用ヒータ 例       除湿器 例

       

 

Q14. 塩水噴霧試験の240h は一般の屋外の何年に相当しますか?

A.
キャビネットの腐食は、太陽光や雨・風など設置環境・設置場所に大きく左右されるため、塩水噴霧時間と一般屋外の年数の相関関係については明言できません。JIS K 5600-7-1では塩水噴霧試験と実環境での腐食程度に直接の関係はほとんどないとしています。

 

Q15. 塩水噴霧試験時間と実際の曝露された時間との相関関係はありますか?

A.
キャビネットの腐食は、太陽光や雨・風など設置環境・設置場所に大きく左右されるため、塩水噴霧試験時間と実際の曝露された時間との相関関係については明言できません。JIS K 5600-7-1では塩水噴霧試験と実環境での腐食程度に直接の関係はほとんどないとしています。